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マルチ商法潜入編③ 恐怖の1日セミナー 身内も巻き込んじゃうの?

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熊井とマナミと東京某所で待ち合わせをし、
1日トレーニングに参加することになってしまった。。


熊井「今日のセミナーはニュースキンの歴史から製品の特徴の勉強会、具体的な代理店システムまで聞けるよ。わくわくするだろ。」



藤森「いやー楽しみですよ。どんな楽しいお話を聞けるのかな(白目)」



熊井「あー遅れてごめん!!!」



ん!?



そこにはめがねをかけた青年が立っていた。





ベンゾーだ。




ベンゾー「こうゆうの参加するの始めてでキンチョーするっす。」



ベンゾーははにかみながらそう言った。



どうかこのような純朴な青年が契約しませんように。。。



そう願いながらセミナー会場についた。



会場は3人が座れる長テーブルがずらっと並んでいた。



人数は60人ほどはいたと記憶している。



どうやら会員2人に対しカモが1人という配置で構成されているようだ。




会員側が今日で本気でカモを落としに掛かっていると感じた。




セミナーが始まった。講師は前回のシゲルとは異なりイケイケではあるが40代の若いパンチ佐藤が出てきた。







パンチ佐藤「僕は昔高校球児でねー甲子園にも出たことがあるんですよー」




擦り切れるくらい再生しているのか画質が最悪の甲子園出場映像が流れる。



パンチが代打で出場をした映像だ。




会員は台本でもあるのか。


すげーパンチさんやばいっす。


と全員が口を揃えて会場が異様な雰囲気になる。




さらにパンチは最高年収といい源泉徴収のコピーをみんなに見えるように映像で出した。




確か数千万円近くはあったはずだ。




ちらっと横を見ると。。








うわーこいつ完全に落ちてやがる。。。




その後パンチの奥さんらしい女性が製品の説明や会社の歴史を説明し始める。。




夫婦でマルチ商法かよ。。。




話が確かにうまいので引き込まれるのはわかる。今日ここに連れてきた目的はそれか。。。




その後も人が入れ替わりながらニュースキンがいかに素晴らしいか



人気の化粧品メーカーがいかに原価が安く劣悪なものを作っているのに対して



ニュースキンは高原価で素晴らしい製品を作っているかを説明する。



半ばげんなりしながらも1日のセミナーが終わった。



熊井「パンチさんやばかっただろう。俺も早くパンチさんみたいにならないとな~」



熊井「あ。ちょっとベンゾーくんと用事あるからマナミと先いってて。」



軽食をマナミと食べながらマナミは唐突に切り出す。



マナミ「藤森くんこの後時間ある?」



藤森「まあ大丈夫ですけど。。何かあるんですか?」



マナミ「今日弟が地元から来てくれるから会わない?」




めんどくせー!!!!!!!!!




藤森「いいっすよー楽しみだなー」




ハチ公のいる駅へ移動...............




そこにはベンゾーと熊井がいた。。







藤森「あれ?一緒なんですか?なんか自信が漲ってる...」




熊井「ああ。ベンゾーくんの勉強にもなるしね。彼さっき契約書に捺印したから。」




こいつ落ちやがったー!?!?!?!?




マナミの弟が待ち合わせ場所に来る。





バンドマン風の男で清春と名乗った。礼儀もしっかりしているいい男に見える。



ただこっちがなぜか4人もいたのでぎょっとした顔をする。(そりゃそうだ)



そこからガストに移動をし、ドリンクバーのみを頼む。



熊井が切り出す。




熊井「清春くんは永遠の夏休みに興味はないかい?」



熊井「ニュースキンでマナミや俺と組めば永遠に夏休みを楽しむことも現実になるよ」



厨二病感がやばい。。。。



清春「いや~でもニュースキンって調べたんですけどあまりいい評判ないですよね。」



熊井「ああ。ああいうのは便所の落書きと同じでね。清春くんは便所の落書きで人生を決めたりしないだろ?俺を信じてほしい」



清春「...........」



俺には清春はマナミがマルチ商法をやっているのを快く思ってなく止めにきているようにも感じた。



しかしマナミは笑顔で



マナミ「清春も熊ちゃんの言うこと信じて一緒にやろう。稼ごうよ」




全然つたわってね~



その日は清春もやるとは言わずに解散。身内を平気で巻き込む恐ろしさを感じた。



その日から数日間は熊井からの誘いを断り、就職が近づいてきたある日。。。



熊井から大事な話しがあるといわれた。



そう勝負のときがきたのだ。。。



to be continued....





次作は以下から
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